海外に出ると時々、ふと現地の大学を見学しに行きたくなることがある。何故そうなるのかは自分でもよくわからない。日本ではそんなとこに行きたくなることなんてまず無いし、だいたい自分が通った大学でさえ卒業してから一度も訪ねたことはないのに。
しかしそれが海外に出てみると、何故か現地の大学を見学しに行きたくなってしまう。僕は別に現地の女子大生をナンパする目的で旅をしているわけではないし、「キャンパスを見ると興奮する」というようフェティシズムを持っているわけでもない。けれどもこのアフリカの旅でも僕は既にスーダンでハルツーム大学を訪れている。
そして今回、僕はエチオピアでも首都にあるアジスアベバ大学に行くことになったのだが、ただ今回に限って言えば、そこに行くことになったのは僕のよくわからない性癖のためではなかった。ではどうして行くことになったのかというと
「一緒にアジスアベバ大学の中にある『民族学博物館』に行きませんか?」
と、同じ宿に滞在している日本人大学生の旅行者、T哉クンから誘われたのがその理由である。彼の持つ情報によれば、その博物館ではエチオピアの風俗に関する様々な展示を見ることができ、おまけに国際学生証があれば入場料が割引になるとのことだった。僕は普段は博物館というところを率先して見学しにいくタイプの旅行者ではないのだが、その博物館が「大学の中にある」となると、もちろん事情は変わってくる。僕はT哉クンの誘いを喜んで受けることにした。
|