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ヨハン・シュトラウス2世がワルツ・『美しく青きドナウ』を作曲したは、1867年のことである。そしてその題材となったのはもちろんドナウ川なのだが、実際にドナウの川辺を歩いてみると、曲と風景の間に存在するイメージの隔たりの大きさに戸惑うことになる。シュトラウスが生活していたウィーンを流れるドナウ川についてはよく知らないが、少なくとも冬のベオグラードを流れるドナウ川については、ダンスを踊るには空を覆う雪雲のせいで暗すぎたし、観光するには川から吹きつける風が寒すぎるように思えた。そうなると外国人旅行者としてはさっさとドナウ川観光をあきらめてベオグラードの他の見所を探すべきところなのだが、残念ながらその作業はそのときの僕にとって、それほど簡単なことではなかった。 |
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