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雨を見たのは本当に久しぶりのことだった。ネパールでもインドでも雨に降られたことは一度もなかったから、実にチベット以来のことである。もっともチベットではその標高のせいか、実際に降っていたのは雪だったので、中国以来というのが正確かもしれないが。
雨が降っていたのは半日だけだったのだが、僕等が滞在している宿のある「サダル・ストリート」を、まるで河川が氾濫したような状態にしてしまった。カルカッタは1000万人以上の人間が生活するインド第二の大都市であり、上下水道はそれなりに整備されているはずなのだが、サダルストリートに限っては何故か雨水が膝の高さまで達するほどに水没してしまい、歩くのにも苦労する有様だった。 |
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