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シガツェの南東80Km、ニャンチュ川のほとりにギャンツェという古い街がある。美しい小川が囲む山の頂上に建てられた、バンコル・チューデと呼ばれるゴンパの麓にある門前町だ。
僕達はおよそ3時間バスに揺られて、このギャンツェにやって来た。それはまるで、せっかく取得したパーミッションを利用したいが為の訪問のようだった。(ギャンツェは「非解放地区」である。)僕はこの街で公安に「職務質問」されたら、どうやってパーミッションを見せてあげようかと、ワクワクしながら頭の中でシュミレートしていたのだが、残念ながら僕達は公安の存在には全く気が付つくことがなかった。会いたくないときには、いつもすぐにみつけられてしまうのに。 |
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